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2013年10月27日 (日)

ナイチンゲールの武道

 昨夜は、柔術同門のKさんと同僚の若い女性(看護師、栄養士)二人と、僕と母とでBARで飲んだ。あいかわらず母の独演場となり、母が二次会に行こうというので、仕方なく母宅に行った。そこで、Kさんは女性お二人に合気上げを行なった。

 力をこめて抑えられた両手を上げることは困難だが、相手を愛するようにすると上がることを実証したのだが、彼女たちの反応はイマイチであり、特に看護師のNさんは「愛するだとのどうだのって、私はそういうのは嫌い!気持ち悪い!」とはっきりとおっしゃった。それに母も同調し、変人扱いされた我ら二人は、行く場を失くしたのであった(;д;)。

 さて、その柔術であるが、これをいうとまたもや変な目でみられそうな実験を行なった。

 通常では動かない体勢の相手を動かしたり、投げたりするのに、力を込めてはいけない。これは基本である。次に、力をこめるのではなく、意識を臍下に置いたり、愛するようにして相手と接すると相手は動くようになる。

 そして、今回は看護師として働いている女性に、実際に看護服を着て頂いて、それを見て技をかけるという?ことを行なった。看護師さんは美しい方でナイチンゲールのようである(実際のナイチンゲールが美人かはわからないが)。

Imagesca0inh8b  完全に脱力して寝ている状態の相手を起こすときも、力づくだとギコチナクなってしまうが、愛するようにすると割りとスムーズに起こせるようになる。そして、眼の前に立っている看護師さんを見ながら相手を起こそうとしたら、フワーッと相手が上がったのだ。相手にそれぞれ(力・愛・看護師)の違いを訊ねると、看護師さんパターンがいちばん抵抗感なく、起こされたとのことであった。

 これはどういうことだ!?

  相手を何とかしようという意識を外すことは、合気道などの武道では基本になっている。相手を愛するという柔術も同様である。今回の看護師さんに意識を合わせるというのも、同様の手法のひとつと捉えられるかもしれない。しかし、一番効果的であったのはどういうことなのだろう。

 ひょっとしたら、意識をある状態にコントロールしようとするよりも、直接視覚によるイメージの方が、より速く身体動作に影響を与えるのかも知れない。武道でもスポーツでもイメージトレーニングを活用することは多いが、○○という状態をイメージしようとするとは、イメージしようという意識がはたらく。しかし、ナイチンゲールが眼に入ったときは、イメージしようとする必要はなく、即座にナイチンゲールそのものになっている。

 そして、看護師さんが視界から離れていったので、看護師さんの姿を想像しながら、技をかけてみると同様の効果があった。これはどういうことか? 実際に肉眼で見て同化するという仮設が成り立たなくなる。

 もうひとつの仮説としては、 ナイチンゲールのようなイメージは瞬時に自分と同化しやすいということだ。実際に眼で見ていなくても、視覚的イメージをもつだけで、身体変化を起こすことになる。○○状態、○○な自分というイメージは作為的であり、表面意識の活動が中心となりやすい。ナインチンゲールのようなイメージは○○しようという作為性とは無縁であり、ストレートに潜在意識に入り込んでくる。

 多分、ナイチンゲールではなくても、赤ちゃんや、愛するペット、美しい自然、感動的な喜び.....自分とひとつに解け合えるものがあれば、それが瞬時に身体に反応し、予想外の動きが可能になるのかもしれない。

 一見、アブナイ稽古であるが、実はかなり奥深い稽古なのではないだろうか。(-ε-)

 

  

 

 

 

 

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