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2013年2月 8日 (金)

居酒屋と合気?

 今日は久々に合気道稽古に行った。今年初めてとなる。

 稽古後に、同門の悪友Sさんからのお誘いがあり、ちよっと一杯やることになった。

 もうこの歳になると、騒がしい店は避けたいので、多少値がはっても落ち着ける飲み屋にしようということで、Sさんのおすすめの居酒屋に行った。

 路地を入った昔ながらの居酒屋であり、雰囲気も良い。しかし、閉店まで1時間しかなかったのだが、ちょっと一時間程度飲みましょうということだったので、そこに決めたのであった。

 まぁ、店は良い雰囲気であったのだが、すでに酔っ払っていた会社員、年配OLたちの金切り声と、ろくでもない会話が飛び交っていた。あー失敗したかと思ったが、そこは中年武道コンビとして、この逆境を修練の場とみなし、楽しく飲もうと慰めあったのだ(;д;)

 それにしても、注文を頼んだ若い女性店員までも、まったく愛想がなく、Sさんも心を痛めていらっしゃるご様子であった。 

 武道...居酒屋...ときて、この状況を変える不思議な力「合気」....そう思えば、浮かんでくるのは炭粉良三氏であろう。

 氏の著作に書かれていたシーンがスピーディーに想起された。氏がカウンターで飲んでいたら、見ず知らずの女性がワインを注ぎにきたというエピソードだ。その女性もご自分の行為に驚かれらしいが、それぞまさに合気のちから....。

 私とSさんはそこまでは到達できまいと思ったが、保江先生がおっしゃっていた相手を愛することが合気であり、愛することが難しかったら相手に関心を持てということを思い出した。

 無愛想な店員のお姉ちゃんを愛することは難しいが、関心をもとうということで、お姉さんにアプローチした。「俺たち合気道の稽古やってから、気が出ているいい店ないかと探したらこの店があった」と話しかけると、お姉さんがこの店は気が出てますかと聞いてきたので、「良い店だが、あの客のように悪い気を撒き散らしている客がいるから、お姉さん大変だね」といったら、いつも金曜日は混んでますのでと笑顔でこたえてきた。

 今日、思ったのは、合気を使うとは、誰かを不幸にすることなく、むしろ誰かを幸せにすることであり、合気を使えなくても、なんとか相手に対して言葉や表情で一体化しようとすることで、合気に近づくことができるということだ。

 酔っ払って奇人変人化する輩が多い居酒屋で働くお姉さんは、必然的に無愛想で硬直化してしまったが、彼女に関心を寄せることで、彼女のカラダはほぐれ、彼女と笑いあうことで、気が高まっていったのではないか。

 人は、誰かに関心をもたれること、気持ちを汲み取ってもらえることで、本人の気が変化していていくものだと教えられたようだ。もちろん、相手に関心を向け、理解しあおうとする側にも気は高まり生じていく。

 伝説の合気道家である塩田剛三先生は弟子から「合気道で一番強い技はなんですか?」と訊ねられ、「それは自分を殺しに来た相手と友達になることさ」と答えた。自分は今まで、このエピソードをユーモアのある比喩としてとらえていたが、そうではなく、合気というものをまさに適格に表現しているものだと気付いた。

 居酒屋での滞在時間は一時間程で、急ぐように生ビール、焼酎サワー、冷酒を飲んでいったが、色々と勉強になった。

 エッ! なんで、そんな店員に媚びを売るのかって?  それは店員と客の立場であろうと、貴重な人生の時間に出会った関係ならばこそ、不快ではなく理解しあえる関係を持ちたい。そして、合気のちからというものを、底辺から検証してみたいと思ったからなのだよ。

 帰宅してもまたマッコリ飲みながら、こうしてブログを書いていて申し訳ない。しかも、明日の土曜日は出勤しなけれはならないのだが、どうしても書きたくなって、飲み直しつつ、PCに対面してしまったぁ。

 おやすみなさい人( ̄ω ̄;) スマヌ

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