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2013年1月12日 (土)

葬儀終了

 兄の葬儀が終わった。

 突然だったため、兄の死についての実感が持てないでいたが、火葬場で焼かれて灰と骨になった姿をみて、もう肉体としての兄貴がこの世に存在しないことが実感としてわかった。やっとわかった。

 幸い、両親は健在であり、母は現役で仕事をしており、父は特別養護老人ホームに入所している。今回は、改めて母の凄さを感じた。母は仕事に穴をあけて、誰にも迷惑かけたくないということで、通夜の日も、告別式の日も、朝早くに仕事を済ませてから式に臨んだ。

 両親には3人子どもがいた。姉は50年前に幼くして肺炎で亡くなった。兄も一週間前に心不全で亡くなった。僕は両親にとって唯一の子どもとなった。二人の子どもが、自分たちより先立っていったことで母のショックは大きく、兄の死を聞いたときも一晩中泣いていた。当然であろう。

 しかし、彼女は持ち前の気丈さと積極的精神で、子どもの死を受け入れながらも、現世にこうして生きている現実をしっかりととらえながら、前向きに生きようとしている。

 ※こうしてブログで、どこまで個人的なことを書いていいのだろうかと迷うのだが、日々の生活を記す日記でもあるので、ある程度は記録しておこうと思う。

 Cimg2109

 兄の葬儀に関しては家族葬にして、ひっそりとやりたいという意見もあったのだが、結局、多くの親戚、友人知人が参列してくださり、祭壇にも多くの花が飾られた。予想外の人数でお清めの席も足りなくなり、順番待ち?になるというアクシデントもあった。

 また、祭壇脇には故人の思い出の品として、カメラと書籍が飾られていたが、よくみると兄貴が好きだった加藤諦三氏の書籍で、なんとタイトルが「うつ病は重症でも2週間で治る、もし...」、「眠れない人のための心理学」、「淋しい人ほどいい顔する」という3冊であった。

 どうも、タイトルだけみると、葬儀に飾る故人の愛読書としては如何かと思ったのだが、どうやら加藤諦三氏の新しい本だったらしくて、カバー帯もついて綺麗な状態たからということらしい。お棺に献花するときにも、兄の胸のあたりに本を開いて飾ってあったので、「うつ病」という題名部分にそっと花を置いて隠したのだが、兄嫁が花を整理して、どかされてしまったのだった。(念のため、兄はうつ病ということではなく、加藤諦三氏ファンということです)。

 告別式は普通、会食のあとに解散ということになるが、数日前に母からわざわざ親戚や友人たちが集まってくれたのだから、葬儀後、どこかに連れていきたいが、どこかいい店はないかと頼まれていた。午後2時半頃でやっている居酒屋チェーンはあるのだが、その手の類はどうもイヤなので、知り合いの蔵前の割烹居酒屋にお願いした。

 お経をあげていただいた住職もお誘いしたら、葬式のあとの二次会というのは聞いたことがないと驚かれていたが、結局、ご一緒に二次会参加となった。

 タクシーで移動し、15人ほどでかなりワイワイと盛り上がった会になった。こんなに盛り上がっていいのだろうかというくらい、良い会であった。これも兄貴のおかげなのだろう。

 そして、5時にお店を出てから、母宅で8人で三次会? となり、これも盛り上がった。

 僕はかなりの量のお酒を飲んだのたが、今朝は酒が残ってはいるが二日酔いにはなっていない。

 そのようなときに、そんなに飲んでは不謹慎ではないかとお叱りをうけるかもしれないが、多分兄貴もみんなの姿を見て笑ってくれているのではないか。兄貴の死については、葬儀が終わって、ジワジワと感慨深く、切ない想いが湧いてくるのだろう。

   Cimg2110

 今日の夕方は、親父の特養に母、奥さん、娘たちと訪れた。

 兄のことは黙っていようかどうか、僕と母は迷った。

 でも、今日は賑やかな人数で来ているし、父に認知症があるとはいえ、父子のことに隠し立てするのはやめようということで、母が切り出した。

 親父は動揺し、目に涙が溜まっていた。認知症があるとはいえ、親父は状況を認識し、父親としての感情が溢れ出したようだった。部屋中になんとも言えず、哀しく、切なく、しかしどこか優しい空気が漂っていた。

 少ししてから、長女が今年の6月に結婚式を挙げる話をしたら、親父の顔つきが穏やかになって、微笑んでくれたので一安心したのだった。

 兄と僕は特色ある家庭環境を共に過ごした同志であったが、二人の性格はかなり違うと言う人は多い。多分、ひよっとしたら兄貴もそう思っていたかもしれない。でも、僕は共通項がかなりあるはずだと感じている。とりあえず、兄貴が好きだった加藤諦三氏の本を読んでみようと思っているのだ。 

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