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2012年10月 6日 (土)

キングオブキングス

今週は仕事が忙しく、合気道の稽古には行けていない。遅めの食事をとりつつ、一杯やりながら、保江邦夫先生のキリスト活人術のきっかけとなった映画「キングオブキングス」を数日に分けて鑑賞した。

 「キングオブキングス」.......キリストの生涯を描いた作品。。保江先生がご覧になったのは1927年のセシル・B・デミル監督のものと思えるが、あいにくツタヤには1961年のリメイクしかなかったので、それを鑑賞した。

 映画では先生が感銘を受けたというシーンが再現されていた。町で人々を殴り倒している暴漢が、キリストに襲いかかったが、キリストは優しく暴漢を抱擁すると、暴漢はそのまま膝から崩れ落ち、倒されながらも、幸せそうな赤子のように微笑みながら、キリストにキスするのだ。

 これが活人術の原点なのか...........。キリスト活人術という言葉を知ったときには、キリストの愛を基本にしながら、攻撃してくる相手を倒す体術のイメージをもっていたのだが、体術を愛で操作するというのではなく、術、技法をひとまず忘れ、相手を包み込む愛が大切で、基本なのだと気づかされた。

 そして、この映画を観て思ったのは、キリストの「山上の垂訓」の教えの素晴らしさだ。今まで、イエスの生涯や、弟子たちの姿を描いたキリスト作品を多く見てきたし、キリスト教関連の書籍はかなりの量を読んできた。

 しかし、「敵を愛し、あなた方を憎む者に親切にしなさい」という言葉を知っていたが、どうも道徳的な理解の範囲を超えることはなかった。最近、保江先生や武術を通して、愛ということがいかにリアルなパワーを持ち、現実世界に影響を与えるかが、ほんの少しだけどわかった気がした。いや、愛の力を利用しようとした時点で、それは愛ではなく、道具となってしまう。まず、愛がはじめであり、さいごでもあるのだ。

 きっとキリストの言葉は、真実を語っているのだけど、教訓的だったり、比喩だと解釈しがちになっていたようだ。それが、言葉の力を捻じ曲げ、弱くしてしまう。

 「からし種ほどの信仰があれば、山を動かすこともできる」とイエスは説かれた。信じるということは力であり、その威力は想像を絶するものなのであろう。

 敵を愛すということはなかなか難しい。自分の思いだけで、エゴ意識や性格を、愛に満ちたものへ変えていくことは至難の業であろう。

 だからこそ、相手がいて、何とその相手が自分を攻撃してくるというシチュエーションの合気道、柔術がきっかけを与えてくれるのではないか。相手に怯えず、憎まず、愛によって攻撃してきた相手と一体化し、相手が倒されながらも苦痛ではなく、悦びを感じるといった体験をして、自分自身を純化する鍛錬ができるのだ。  

  それはそうと、数日前に不思議な出来事があった。

 保江先生の「愛の宇宙方程式」を丸の内丸善で買うと、講演会チケットをもらえるので、2冊購入して、その日の夜に会った友人のTさんに1冊貸してあげた。

 その数日後にTさんからメールがきて、武道には興味のないはずの彼の奥さんが、丸の内丸善で偶然「愛の宇宙方程式」を見つけて、Tさんが興味ありそうと思ったので、買ってきたとのこと。講演会チケットも付いて。

 シンクロニシティが発動したようである。

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