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2012年9月 3日 (月)

恐山 其の一

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 恐山に行ってきた。週末と月曜の3連休が取れたので、どこかに行こうということになった。ただし、先月にロンドンに行ったこともあり、なるべき節約をしなきゃということで、高速バスを使うことにした。奥さんの希望は高野山だっが、昨年行ったので今回は東北を狙うことにする。秋田あたりとグーグル検索をすると、恐山・宿坊という文字が、しきりに眼に飛び込んできた。恐山のある青森は本州最北端でありれ、遠いが夜行バスも出ているので、決めた。しかし、木曜日にバスと宿坊の予約をしたので、慌しい慌しい。

 金曜日、仕事を終えてから、9時過ぎ東京駅発の夜行バスに乗り込む。3列独立シート、トイレ付ということで期待して、缶チューハイを駅売店で購入して乗り込んだ。夜景を見ながら一杯と思っていたのたが、窓側はすべて厚いカーテンで覆われており、外が全く見ることができない。しかも、10時には消灯となってしまったのだ。前方の運転席もカーテンで遮断され。本当に真っ暗の映画館にいるようであったが、なかなか熟睡できなかった。

 途中、23時と4時の2回ほどSA休憩があり、寝たい人はそのまま寝られるのだが、僕は真ん中の席の為、蛍光灯が点灯してしまい、しかも人の行き来があって、結局は起きてSAトイレに入って、体操をした。朝になっても、窓側カーテンは閉まったままだが、運転席側は開放された。 Cimg1524 Cimg1526_2 Cimg1525 駅にはバスの到着予定よりも、2時間近くも早く着いたので、午前10時に借りる予定のレンタカーを8時に変更してもらって、下北半島を目指す。

 当初は佐井町に行って高速船に乗って仏ヶ浦に行って、大間で食事、そして恐山という予定であったが、佐井の船乗り場に着いたのが10時41分で、船が1分前に出港した後だったクヤシィー(。>0<。)。次の出航は13時であり、それから恐山ではあまりにも慌しい。Cimg1537

Cimg1533_2  仕方なく、大間に行って、大間マグロとウニとホタテ、イカの丼ぶりを食す。海を見ながらの新鮮な刺身ときたら、生ビールが必需品だが、運転のため我慢我慢。ここは本州最北端のあって、なかなか眺めもよろしかった。

                    恐山入山

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 恐山は比叡山、高野山と並ぶ日本三大霊場である。

 恐山の際立った特徴は、仏道修業、儀式といったことよりも、死の世界とのつながりであり、死者と出会う場ということである。

 仏教では、あの世の存在は無記といって、肯定も否定もしない。しかし、恐山は、死者への弔い、対話の場であり、生きている人間たちが死者、あの世と向き合うことになる。

 僕たちは死んでいった人たちを遠い世界に行ってしまったと想っている。死は人間存在の消滅であり、あの世などないと思っていても、親族が亡くなれば葬式をして、手を合わせる。それは、単なる儀式という見方もできるが、それだけではないはずだ。

 恐山は、死ということを自分事でなく、他人行儀に捉えている僕たちに、死は隣合わせであり、終わらない映画がないように、夜が来て眠りにつくように、死は今の僕たちのラストシーンとして必ず訪れる、それが人間の宿命なのだと迫ってくるようだ。

Cimg1563_2  東京の人口1300万人には、1300万の死が存在している。かつて家で死ぬのが当たり前で、親族や近隣者の死を間近に見てきた社会は、死を病院や葬祭センターに隔離し、死という自然現象を社会システムの外に追いやってしまった。人は自分は死なないと思い込みはじめてしまったのだろうか。     Cimg1592_4

Cimg1580 恐山には地獄めぐりがあり、僕はそこで目に する地獄風景には残 酷さと可笑しさを兼ね備えている印象をもったのだが、石がゴロゴロして、硫黄が噴出している山を歩いていると、土着宗教見物という気分ではなく、僕の中の日本人としての死に対する畏怖のDNAが騒ぎ出してきた。 

   (左写真の血の池地獄はなぜか赤ではなく、緑でした)     

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