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2012年4月21日 (土)

「サロゲート」...身代わりロボット社会

我が家は夜に予定が入っていないときは、だいたい夕食後の九時過ぎから、映画を観る。だから長い映画だと遅くまでみることになってしまう。昨日は夕食を終えて、鑑賞開始が10時近くになったため、ツタヤDVDの中から短めのを選んだ。

Images ブルース・ウィルスの「サロゲート」は、面白い映画であった。近未来社会では、自分と分身(サロゲート)が接続されており、サロゲートが社会生活を営み、自分自身は家で装置をつけているだけだ。まぁ、そこで事件が起こるわけだけど、ブルースのサロゲートは髪がフサフサしており、私も夏のボーナスでカツラをつくろうかと思ってしまうほど若々しかった。 

 人々は安全な自宅にいて、事故等のアクシデントがある外の危険な世界ではサロゲートが仕事をしたり、恋愛したり、人間的営みを行なっている。もし、サロゲートが事故でケガしたり、死んだりしても、代替品があり、何の影響もない。サロゲートは自分の好みに合わせて年齢も容姿を選ぶことができる。高齢になって歩行困難になっても、若々しい自分として社会生活を営むことが可能なのだ。 

 私たちは肉体をもった存在として、生まれて死んでいく。そこでは様々な危険もあり、喜びもある。病気にもなり、年老いていく。そこでのリスクヘッジを完璧にするために、サロゲートは開発された。しかし、どうも装置をつけて寝ている人間たちが、心身ともに病的であり、これが安全で快適な人生と呼べるのかと思う。 

 この映画は荒唐無稽であるけど、ある種のリアリティーも含まれている。特典映像では実際の最新のロボット技術が紹介されていたし、ケーム、SNSといったバーチャル世界で肉体をもたない自分が、誰かと出会ったり、戦ったりすることも現実になっている。  

 そういう私も、常にスマホやPCと接しており、寝るときやお風呂、稽古以外は身近にないと不安な依存症?である。もし、サロゲートが流行していったら、私も乗ってしまうタイプかもしれない。 

 しかし、私たちの生きているリアル世界は、食物連鎖の世界であり、生老病死の世界でもある。はっきり言えばバーチャルな世界は動植物を殺生し、摂取し、排泄する極めて原始的な世界から派生した擬似的て脆弱な仮想世界である。 

 最近騒がれている直下型地震が実際に襲ってきたら、バーチャルな世界に浸ることは困難となり、眼の前の現実的な極限状況と向き合い、対決しなければならなくなる。 

 このバカっぽくみえる映画は、実は肉体をもった人間としての人生、喜び、愛について問題提起している凄い映画だと、いま気づいたのだった。

 ※学生時代に東京タワーでアニメキャラクターの着ぐるみのバイトをしていたことがある。人気キャラのため、子どもたちはもちろん、若いおねえさんたちや外国人たちと握手したり、写真撮影されたり楽しかったのだが、反面、修学旅行の男子学生やガラの悪い男たちから頭を叩かれたり、こずかれることもあった(握手して思いきり力を入れてくるバカ者もおり、逆に握り返してバカたちに悲鳴をあげさせてやった。負け知らず)。

 そのバイトをしながら感じたことがあった。、自分に寄って来る人や、イタズラする人たちなどそれぞれに対して喜怒哀楽の感情がわいてくるが、人々の反応は着ぐるみキャラクターに対してであって、自分自身に対してではない。もし、魂というものが本当に存在して、人間は肉体という着ぐるみを着ているようなものだとしたら、肉体が本当の自分と思い込み、悩み、一喜一憂しているのちょっと違うのかもしれないと.....。 

 さて、真実はどうなんだろうか。(-ε-)

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