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2011年12月23日 (金)

ランナウェイ 人はなぜ悪人にひかれるのか。

  昨日でTBSテレビのドラマ「ランナウェイ」が終了した。最初は、奥さんが観始めたのだが、アイドルが出演している子どもだましのサスペンスだと思って、少々ばかにしながらみていた。まぁよくありがちなドンデン返しが多かったが、なんとなく観続けているうちに、逃走する主人公たちに感情移入をはじめてしまった。不覚にも。 

 Imagescanm3fg0無実の罪を負った青年たちの裏切りと友情、事件の顛末を追う元刑事の渡哲也の重厚な演技。そして、主人公アタルの存在だ。ワタルは妻か暴漢を刺してしまった罪をかぶり、服役するが、娘の生命が危なく、その危機を救うために、仲間たちと脱獄、逃走する。 

 アタルは非常に真面目で、人に優しく、妻子を心から愛している。また、誰かのために自己犠牲となることもいとわない。すぐに泣く。......そんな男がこの世の中にいるか !。....だが、いいのである。アタルは世間馴れして、斜めに物事を見るおじさんに反省を促してくれる。 

 家族を愛する。誰かを助けるために、自分にとって不利益なことでもやってのける。本気で出あった人に向き合う。.......きっと、そういうことは大切だろうけど、現実はねぇ........というのが、おじさんだけではなく世間の見方ではないだろうか。 

 アタルはいい奴なんだけど、ちょっと理想的すぎるし、逆に危ないよなぁ。もっと世間というものを客観的にみなければ、失敗しちゃうよ。(`Д´) .........実際にアタルのような存在がいたら、こんなふうに思ってしまうことだろう。 

 しかし、実直なアタルのような人間が稀少な存在となり、確かに感情があるがどこか冷めていて、自己利益を中心の人間ばかりになっている世界は、狂っていないか。

 最終回のラストで、刑務所を出所するアタルは、妻子を犯罪者の家族とさせないために、離れて暮らす覚悟をしていた。アタルは、とごか遠い地方に行って、どんな仕事に就いて、どんな夜を過ごすのだろうと想像してしまった。彼は、そのままひっそりと人生を終えても後悔はしないのだろうと思う。愛する人のために。

..

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 昨日の午後は、暴力団排除関係の仕事があった。同席した警察の組織犯罪担当の課長からお話を色々と伺う。最後のほうで、鶴田浩二や高倉健のような着流しのやくざといった世界はもうなくなったとおっしゃっていた。

 5日前に母と叔父と下町の割烹店で飲んだのだが、うちの母はかたぎの人ではないような独特のオーラを発している人物だ。隣席にいた初対面の男性と打ち解けて話したが、最後に私に「自分もその筋をしっているが、どこの関係ですか」とそっと耳打ちしてきたのが、おかしかった。 

 母は過去に、.ある縁があって広域暴力団組長とお見合い?したことがあり、先方は気に入ってくれたそうだが、赤子の私がいたので思いとどまったらしい。ひょっとして、そのまま結婚していたら、私の運命は大きく変わっていたであろう。場合によっては、死んでいたかもしれない。 

 子ども時代も、堅気ではない人たちと接することが多かった。しかし、彼らからは、とても可愛がってもらった記憶がある。まぁ、いろいろあったけど決して悪い印象はない。 

 一昨日の日経新聞の夕刊に山田詠美さんが、古今東西、悪人が主人公の物語は多い。人はなぜ悪人にひかれるのか。ネガティブなものがあるから人の魅力は増すと話していた。

 大震災、原発事故における政府、東電の関係者の態度は、自分の中のネガを認めず、ひたすら自己の正しさと無実を全面に押し出しているように見える。そこには、なんの共感も覚えず、魅力などはなおさらである。

 わからない。アタルがあんなにも輝いてみえるのは、彼の実直さ、純粋さだけなのだろうか。いやそれだげでは、心をうつことはないだろう。その無垢な彼が罪を犯し、背負うからこそ、とても魅力的にみえたのだろうか。 

 多分、この世にはネガティヴなものが溢れかえっており、この世で生きている限りはどんなに純粋であっても、悪の水を飲まざるをえない宿命にある。だからこそ、ネガティヴと対象的な優しさや愛、信頼、奉仕といった純粋な心をもって、ポジとネガ、陰と陽の調和をとっていくことが大切なのだろう。それは意識して、努力しないと、無自覚のネガの影響をうけ続け、侵食されることになる。

 

 朝。、そんな風に思った。

いきものかがりの歩いていこうもいい曲だった。

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コメント

了解です!
修正しておきます!

投稿: takkun | 2011年12月23日 (金) 21時23分

ワタルじゃなくてアタルなんだけど

投稿: | 2011年12月23日 (金) 18時22分

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