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2011年6月18日 (土)

身体で考える

  先週から今週までは色々な委員会が続き、ハードであった。特に一昨日には報告事項がかなりあって、疲れたあ。だからこの土日はゆっくりしたいなぁ。 

  まもなくお昼だけど、午前中に新刊の内田樹・成瀬雅春先生の「身体で考える」を読み終える。対談なので、一気に面白く読んだ。特に、第四章の大震災後を生き抜く「身体の声」の聴き方は、これかの生き方や組織のあり方について語られていて、良い刺激になった。 

  どうも私たちは、自分たちの生命や生活を守るための危機管理について、国やマスコミに全面依存していて、自分の頭と身体で感じ取り、動くことを忘れてしまっていたのかも知れない。

  今回の原発の事故も、当初は東電は想定外の津波だったと、無理やりな言い訳をして責任から逃れようとしていたが、その後、過去の国会で福島原発の安全性への問題指摘があったり、主因は津波でなく地震そのものであったことも判明された。  

  私たちの社会は、この程度の危機管理体制によって構築され、事故の対応もきちんと取れずに、責任所在も曖昧な状態が続いており、被災者の人々の不安を募らせている。その不安は、局地的に被災された人々だけではなく、全国的に放射線量に対する不安として増殖されてきている。

  政府、マスコミが放射線量については心配ないと繰り返してきたが、自治体が独自で放射線測定をはじめたり、地域や個人で放射線測定器を購入しはじめている。それは、もう国に依存してはがりではなく、自分たちで動こうという結果であろう。 

  国やマスコミに依存してばかりでなくて、自分たちから行動することは大切なことだ。しかし、放射線測定の数値をどう評価するかは素人では不可能だし、一度始めた測定をいつまで続けるのか、ずっと測定続けるのかといった課題も生じている。それと、怖いのは放射線測定値が高い値を示すようになったら、水や食料、外出抑制、風評被害による混乱等が生じた場合の、リスクヘッジがきちんとなされるかだ。政府も「まだ安全だから大丈夫ですよ」といっていられる間はいいが、「ちょっと危険かもしれません」と発表するには、相当の覚悟と勇気が必要になる。 

  そして、私が一番気になるのは、国民の政府や電力会社、マスコミへの不信感が拡大・定着して、やがて放射線不安症候群となり、子どもたちが世界に対して希望がもてずに、絶えず不安意識を抱えたまま成長しなければならないというジレンマに陥ることだ。 

 「身体で考える」に戻るが、日常的に不安感を抱え、不安センサーをずっと働かせたままだと、本当の危機がきたとしても鈍感になり、的確に対応ができない。 

  不安センサ-iに拠った思考で今後を想定すれば、放射線が基準値を超えたら、外に出なくなり、食料の安全性も疑われ、食料の供給体制が混乱し、されに付随して生活用品の買い溜めが発生する。外に出ないため、エアコン等の家庭電力需要が増大し、節電に抑止力が生ずる。また、計画的な停電が実行されれば、熱中症等の身体変調が起こり、医療機関は体調不良や、放射線不安の患者が殺到し、混乱する。水・食料の安定供給が遮断され、国民はパニック状態と化し...........(書いていて、次々と不安センサーがこうなったら、ああなったらと警告してくれますので、不安神経症的になってきます)。

  

 余談たが、東京電力に対しては、数年前からどうも好かない会社だなと感じていた。それはなぜかというと、あまりたいしたこととではないのだけど....。数年前から、東京電力は原子力発電のスポットCMをやっていて、自然の中にある原発映像とナレーションが流れるのだが、問題はそのBGMなのだ。私の好きな千住明氏の「summer snow」という哀しくも美しい恋の名曲が、オリジナルではなく、変なオカリナっぽい楽器で編曲されていて、それは原曲の美しさを破壊し、安っぽい能天気な楽曲となって流されていたのだ。(;;;´Д`)

  例えていうならば、ビートルズの名曲「イエスタディ」が、やる気のない中堅スーパーマーケットのBGMとして、やる気のないアレンジで、やる気もなく流されているようなイメージなのだ(わかるかなぁ)。もうひとついうならば、名曲をチンドン屋がオカリナ吹いている感じ(わかるかなぁ(゚ー゚;) 

  東京電力の安っぽく媚びたCMを観るたびに、吐き気を催すような不快感があった。原発事故前まで、CMは流されていたように思うが、テレビを一緒に観ていた奥さんにもCMをみる度に興奮して「なんじゃこのCMはぁ!!」と毒づいていたのだ。それは、小さなCMの件から、京電力があまりにも私たちを適当に誤魔化していればいいんだと馬鹿にしているように感じたからだ。東電の首脳陣はこのCMで何を伝えたいのか、隠そうとしているかを数年間、考えてきた。

  原発の脅威と危険がありながらも、子どもだましの建物デザインとCMで隠蔽しようとする東電の体質には、不快感を覚える(まずいっ、冷静にならなければ.....(*゚ー゚*))

  

 まあ、とにかく、落ち着くこと。自分で判断できることはすること。マイナス情報におどらされないこと。自分だけ助かろうは自分を助けないと認識すること。どんな状況でも明るい希望をみつけること。.....そんなことを自戒をこめて思います。 

 

 

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