« 養老先生、藤平先生とシンクロニシティ | トップページ | 夢 »

2011年5月22日 (日)

秘境の地からやって来た!仰天ニッポン滞在記

今日は嫁の実家に御呼ばれして、母と従兄弟、その子供たちら12人ほどで出かけた。義父は鉄道模型ファンで家の屋上にはレールが敷いてあり、電車がぐるっと走るようになっている。また、秘密の部屋には、環状の鉄道車庫の模型があり、電気でターンテーブルのように廻るのだ。小学4年生~0歳までの5人の男の子たちは大喜びであった。

 ラザニアやラタトューユ、シーフードオムレット等々をご馳走になりながら、昼間からビールやワインを飲んで酔ってしまった。帰宅後は、ボーっとしていたため、入浴し、読書にするか、映画を観るか...と迷ったが、テレビ東京の「秘境の地からやって来た!仰天ニッポン滞在記」というタイトルに魅かれて、結局2時間最後まで観てしまった。

 番組は、パプアニューギニアで水道も電気もない村で暮らす家族4人が日本にやってきて、ホームステイしながら、日本の都市生活や文化に触れるといった内容だ。 

 最初に4人の生活ぶりがでるのだが、水汲みやいも栽培、魚や鳥を取るという自給自足生活であり、文明生活からはかなり隔たりがあるような映像が流れる。やがて、その4人が初めて乗る飛行機(当然だが)で日本にやってきてラーメン屋さんを営むご家庭にホームステイするのだが、やはり日本という国は想定外の驚きに満ちた世界であるらしい。最初に高架線を走る電車を発見したお父さんが叫ぶ「空を飛んでいる!」と。お父さんは空飛ぶ物体をみれた幸運に感謝していた。また、お父さんは生まれて初めて風呂に入ったのだと思うが(祖国では水浴びはしてらっしゃいました)、熱い湯に入るとことへの恐怖と興奮が微笑ましい。そして、湯になれ気持ちよくなってから、お父さんは頭から入っていいかと訴え、何回も浴槽に頭ごと潜った。

 お母さんは、初めてみるガス台に驚き、自分には難しくてできないといったが、押して廻すとサポートされて火をつけた途端、案外簡単だわと言っていた。それから、火を使わない電子レンジや掃除機にもびっくりしていた。

 実は、もっと色々なエピソードがあるのだが、このくらいにしておこうっと。

 この番組を観て面白かったのは、まさにコテコテのシンプルライフを送っている4人家族が、技術革新の頂点に属す日本という国で未知の体験をする驚きと、人種の違いを超えた人と人との交流だ。 

 最初は、ジャングルで重たい荷物を頭から後ろにしょって運ぶお母さん(祖国では重たいものは女が運ぶ風習)の顔を見て、怖いなぁと思ったけど、日本になれてきて顔つきも優しくなり、笑いも多くなった姿をみて、人間の順応能力というのは凄いものだと思った。  

 ジャングルで暮らし、電化的生活とは無縁な人でも、数日あれば都市生活にも順応してくる...ということは、日本に住んでいる自分たちが進歩的生活を送っているのは、自分たちが高度の技術革新を享受できる能力をもった人間だからではない。自分たちがたまたま日本に生まれてきただけならば、その幸運を(ひょっとしたらパプアニューギニアの方が幸せかもしれないが)自覚しなきゃ、バチが当たるのではないか。

 当たり前のように、電気と水、ガスを自由に使えて、当たり前のように電車やクルマで移動し、当たり前にヨドバシで新製品を見て買い、居酒屋に入り、スカイツリー見物をできるということが、実はたいへんな奇跡なんだということをこの番組から教えられた。

 それと、日本の食べ物がいかに美味しく、素晴らしいものかということも実感した。うなぎも鳥肉も、パプアニューギニアの密林では自分たちが捕獲するのだけど、そんな手間も危険もかけずに、様々な味付けを楽しめる日本人に生まれたことは感謝に値します。

 番組の最初のジャングル生活のシーンでは、ただ生き延びるための過酷な生活が映し出されており、毎日がただ生きるための繰り返しだといやだなぁ....やっぱし日本がいいなぁと思ったが、ジャングルのエネルギッシュな映像と、日本の特に都市部の映像を比較してみると、後者の生気が希薄なように感じられる。

 技術革新は今回の原発事故により、栄華を誇れるものではなくなってしまった。ジャングルの4人家族に堂々と胸を張って、科学技術の素晴らしさを伝えることができなくなってしまった。技術に依存している現代人の人間力は弱体化しており、大きな変化や危機に対して、察知と柔軟な対応ができなくなっている。この4人家族のように、極端に異質な世界に遭遇しても、順応していける力があるだろうか。彼らのパワーの源は、驚ける能力とユーモアだと思った。

 あと、願うのは祖国のジャングルに帰った家族たちには、日本での体験が良い影響だけであってほしいということである。

|

« 養老先生、藤平先生とシンクロニシティ | トップページ | 夢 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

大樹さん、コメントありがとうございました。偶然にも、僕の従兄弟も大樹といいます。よろしくお願いいたします。

投稿: takkun | 2014年2月10日 (月) 21時19分

こんにちは。楽しく読ませてもらいました。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。

投稿: 大樹 | 2014年2月10日 (月) 16時38分

 昨夜1月29日の放送はミクロネシア家族でしたね。
 このブログは昨年5月の放送のときのものです。
 http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/18508_201105151954.html

投稿: takkun | 2012年1月30日 (月) 18時10分

パプアニューギニではありません。ミクロネシアです。

投稿: Suenaga | 2012年1月30日 (月) 06時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/531400/51744291

この記事へのトラックバック一覧です: 秘境の地からやって来た!仰天ニッポン滞在記:

« 養老先生、藤平先生とシンクロニシティ | トップページ | 夢 »