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2011年3月12日 (土)

被災者、帰宅困難者への支援

  昨日発生した東北沖大地震による帰宅困難者、被災者の避難のお仕事に従事し、今日の昼に帰宅した。

 昨日の午後、打ち合わせのために乳幼児と母親が大勢いるセンターにいた。地面の微動を感じた私は地震だと叫び、数秒後には大きな揺れが生じた。

 そのまま、親子が数十組いる部屋に向かうと、泣く子や不安げな母親たちが、部屋中央に集まっていた。落下するような危険物をチェックしていると、揺れが激しくなり長引いていた。ピアノの椅子をどかして、ピアノを身体全体で押さえるように立った。部屋の揺れが、例えていうとまるで遊園地のアトラクションのように大きな横揺れとなり、昔から予想されていた大地震関東直撃が現実になったことに戦慄した。

 眼の前にいる多くの身体を寄せ合っている母子たちを見ていたら、激しい横揺れのため、眼のピントが間に合わず、きちんと焦点することが困難であった。ひたすら、揺れが収まることを祈った。外の様子を見ると、建物の上から、大量の水が落ちてきた。最初は溜まった雨水かと思ったが、その量からして屋上にあるタンクの水だろうと察した。

 少しして、激しい横揺れが一旦沈静化して、ホッとしたのもつかの間、大きな余震が続いた。男性は私ひとりだけであり、センター職員のお手伝いをしながら、自分のできることを探した。

 そのまま夜は、帰宅困難者や被災者の方々のための避難所の責任者のひとりとして、大きなスポーツセンターにいた。

 続々と、やってくる方々は増え続けて、最終的には約800名が武道場や体育館に集まって、暖をとり横になったり、うずくまったりしている。

 なにか食べ物をよこせと大声でクレームをつけてくる方もいたが、殆どは運営管理に協力的な方々だった。なかなか救援物資が届かず、数時間後に毛布がきたが、量的に足りず換算すると3人に1枚しかない。

 部屋の入り口に毛布を運んで積み上げると、それを求める列ができてしまった。しかし、順番に配給したら、すぐになくなってしまう。並んでいる数十人の方々に、一旦自分のいた場所に戻りお座りくださいとお願いする。苦情がくることを覚悟で、数百人の前ですみませんが毛布の量が足りず、高齢者や身体が弱い方々を中心に配布させていただくと、大声で説明する。そして、すみませんがよろしくお願いしますと頭を深く下げた。 覚悟していたクレームは皆無で(勿論ご不満はあるのが当然でも)、みなさんは困難な状況を理解してくださり、協力的であった。

 その後は、スタッフたちを交替で休憩させつつ、交通情報や地震情報の把握に努め、必要な指示をしたり、エレベーターが動かないため階段で後からきた救援物資を運んだりした。夜中でも、寒い外から訪れる方々は途絶えることがなかった。

 午前4時に1時間だけ、更衣室で横にならせてもらう。脳が興奮状態にあり、眠ることはできない。結局5分程度ウトウトしただけで、5時前になった。夜がだんだん明けてきていた。

 殆ど不眠不休状態であったが、思っているよりも身体は動くし、意識も多少の疲れはあるがはっきりしていた。午前中には殆どの方たちは、センターを出発し、昼には全員が退出なさった。

 昨夜は、我が家も嫁が帰宅すると食器棚や本棚が倒れ、足の踏み場もない状態だったらしい。余震が続いたため、嫁は近くの小学校に一人で避難していたとのことだった。

 昼過ぎに帰宅すると、マンションのエレベーターは動かず、階段で6階まで上る。昇る途中の各階で、剥がれ落ちたコンクリの壁が、地震の凄さを物語っていた。

 部屋に入ると、確かにかつての我が家とは違っていた。嫁が部屋を片付けてくれていたが、割れた食器、本の山、傷ついたドア等々が地震の傷跡を物語っている。

 昨夜はテレビでは国民に冷静な行動をと訴えていたが、夜食を買いにお店にいくと、買い溜めなどはなく、ちゃんとおにぎりとカップ麺を購入できた(通り沿いのコンビニは混雑気味ではあったけど)。避難所でも、自分勝手な行動は殆どなく、まさに冷静に状況を受けとめ行動していた。

 この日本という国ほど、個の主張ではなく、横のつながりに誠実な国はない。

 日本がこの危機的状態を乗越え、本来の底力に目覚めて、新生することを信じて、私は私のできる役割を果たしていく。

 

 この地震でお亡くなりになった多くの方々に心よりご冥福をお祈りいたします。

  

 

 

 

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