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2011年2月21日 (月)

世界の天才が日本を救う

 「たけしのIQ200~世界の天才が日本を救う~」という番組を途中から観る。あの『ハーバード白熱教室』のサンデル教授が、たけしやテリー伊藤、片山さつき、石破茂らを相手に、ハーバードの討議スタイルで、北朝鮮の拉致問題や、相撲の八百長を取り上げた。設問の仕方は彼の持ちネタパターンで攻めていたが、政治家やタレントの論客たちがタジタジになっているのをみて、やはりそれが現実だったかとがっくりと実感する。

 面白かったのは、少子化問題で結婚しない人たちが増えている現状の解決策として、全盲のコロンビア大学教授シーナ・アイエンガが、「親が結婚相手を決めればいい」と提案した。これはまったく予想できなかった天才の解決策だ。しかも、突拍子もないようで、実は日本は数十年前まではお見合いが当たり前の国だったのだから、まったくあり得ない話ではない。

 この案についてインタビューを受けた若者たちは、親の言うことを聞きたくない、選択の自由が奪われる、その人を愛せないなどと答えていた。しかし、教授の調査では、恋愛で結婚したカップルは幸福度が10年スパンでみると下降線をたどるのに、お見合いカップルは上昇傾向にあるという。私も以前に、恋愛組よりお見合い組の方が離婚率は少ないと何かで読んだ記憶がある。

 教授は、選択肢がないといった若者に対しては、選択肢は多くない方がいい。多いと迷ってしまい、選択ができなくなると実証をあげて反論する。

 私も、結婚相手を商品を選ぶように選択しようとしている、その購買者側に立った視点が鼻につくし、良い相手を選ぶだけの鑑定眼があなたにあるの?と疑問も持っている。せっかく結婚して子どもができたのに簡単に離婚していく若い人たちを私は多く知っており、秘かに危機感をもっている人間のひとりなのだ。

 教授はまた面白いことを言っていた。日本では最近、お見合い結婚のカップルがドラマになり大評判のようですが.....。これはゲゲゲの女房です。

 教授は25歳で結婚していない人は、親が決めればいいとおっしゃった。私もそれをとくでもないと否定する若者たちの気持ちはわかる。私もお見合いなどしたことがないのだから。だけども、お見合いという制度が社会に定着していた時代が不幸だったかといえばそうでもなさそうだし、自由恋愛ができて、いつでも誰とでも結婚できる現代社会が幸せかといえばそうでもなさそうだ。

 恋愛のドライヴ感と、結婚生活の地道さはまったく違うものなのだよ。しかしまぁ、お見合いを復活させようにも、若者たちの親の世代に子どもの結婚相手を探すだけの精神的余裕と、奉仕精神が残っているのかは難しいところだが。

 自由と競争を謳歌してきた戦後の時代は、現在という衰退の時期を迎えている。結婚も、理想の相手を選択し、ある意味利用するというように形態化してしまった。果たして、封建的?な見合い全盛期と違って、自由に選ぶ結婚相手の選択範囲がバラエティーに富んだ拡大をしたのだろうか。むしろ狭く限られた範囲の出会いが多くなっただけではないのか。

 出会いの強力ツールである合コンによって、見合いと比べて選択対象相手が質量ともに拡大化したと思う発想は陳腐である。紹介事務局が、見合いは親や親戚関係で、合コンは同僚、友人に変わっただけではないか。合コンこそ、個の緊張感や責任を回避した、寄らば大樹的なチープ化したお見合いである。

 結婚相手は自分でみつけられるのが理想であろう。でも、もし迷いが生じたり、年齢的にきつくなってきたら、お見合いという選択をする時代がきても悪くはないなぁと思う。 

 そういえば職業選択についても、昔と比べて就業形態が多様化して、職種は増えたはずたが、希望する仕事の選択範囲も多様化したわけではなく、むしろ第3次産業の大手会社を狙うという狭窄化現象がみられるなあ。

 さてさて......そして、もうひとつ面白かったのは 「迷走する子ども手当と破たん寸前の年金問題」について、日本通のロナルド・ドーア(ロンドン大学名誉教授)が、全国民に毎月10万円配ればいい。そうすれば子どもの数は増えるだろうし、老人も安心して老後を過ごせる、増え続ける生活保護も解決していくという。

 では、その財源をどうするか?たしか所得税50%とか消費税25%位の超福祉国家デンマーク並に税率を上げるしかなく、個人の自由性が国家に束縛させるようなイメーシだか、実はデンマークは世界幸福度は1位である。ちなみにわが日本は90位なのである。

 私も昔は、北欧は高負担、高福祉だが、老人の自殺者が多く、病的な国家であるというようなネガティヴイメージをもっていたが、なんか誤解していたのかもしれない。

 デンマークの人はインタビューに、ある人は幸せだと笑いながらこたえ、ある人は国が全部面倒をみてくれるから安心といっていた。

 どうもわが国では、低負担で、国に面倒をみよという要求が当たり前のようだか゛、そろそろ自己責任か、国の為に負担増するかの選択に、きちんと眼をむけるときなのだろう。

 番組の最後にサンデル教授は、対立する多数の幸福と個の権利、そのどちらもが哲学だと結んだ。

 今までこの国は多数の幸福を目的にしてきたのだろうか。一人ひとりの個人の自由と欲求をベースにした競争原理がみんなの幸福につながるという、キャピタリズム的な幻想に踊らされてはこなかったのか。 たけしの番組を観て、色々と考えてしまった。バラエティー番組に良い刺激を受けたのだった。

 飲まないつもりが、番組が終わって、美奈ちゃんも仕事から帰宅したので、熱燗飲んで、こうしてパソコンにむかっている。しあわせってなんだろう。 私たちほどしあわせについての語彙と想像をもたない国民は世界に珍しい存在なのだろうか。

  

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