«  脳の王国 | トップページ | 「太平洋の奇跡」上映中に怒鳴るお客さんの気持ち »

2011年2月 6日 (日)

HEROESサイラーの学び

 先ほどHEROESのvol.1~4までのシリーズ全話を見終えた。正月から約1ヶ月の間に77話を観てたことになり、感慨深いものがある。荒唐無稽なこのSFドラマであるが、ここまではまったのは、親子愛や友情、孤独と葛藤、正義と悪、自己献身などの様々な人間ドラマが散りばめられているからだ。ほぼ毎日のようにハラハラして観ていたため、嫁(最近はみなちゃんと表記)からは、もう明日からの人生どうするのと同情されたが、自分だって一緒に全話観たくせにねぇ。

 今、テレビではまもなく公開される「太平洋の奇跡」の特番をやっているが、主演の竹之内豊氏が「戦争が終わって、この豊かな現代社会は、人はひとりでも生きていけると思っているが、実はサイレントウォー状態で、自分の家族とかを殺すようになっており、帰国したら(撮影でタイに二ヶ月滞在)、日本ではそういう事件のニュースをいっぱい聞くことになるのではないか。ぜひ戦争を知らない人間たちがつくったこの映画を観てほしい」というようなニュアンスのコメントをしていた。

 日本が戦争していたことを知らない若者が多いと報道されていたが、65年前まで、日本は戦争をしていた。65年という歳月は、遥か遠くのようで、実はかなり間近なものである。ビートルズがデビューする17年前まで、東京タワー竣工の13年前まで、日本のテレビ放送開始の8年前まで、多くの日本人が被弾し、焼かれ、自害していたのである。               若い世代には、実感がないかもしれないが、私のように1960年生まれの者には、15年前まで戦争していたのであり、年賀状を毎年15回書いた位の僅かな年月である。

 現在の会社員や、フリーター、スポーツ選手や、不真面目な生活を営んでいる者など中年以下の稼動年齢層は召集され、戦地に送られた。そこでは、厳しい上下関係があり、上官命令は絶対服従であり、上官に自己の権利や、抗議の主張などしようものなら鉄拳制裁が待っているという、まさに非現実的な世界が現実だった時代である。

悲惨で不条理な戦争から、私たちは解放されている。本来ならば、自由を謳歌して、いのちの躍動と喜びに満ちた世界を生きているはず.....である。

 しかし、竹之内さんがおっしゃるように、心は平和ではなく、実際の戦場ほどではないが水面下に隠れた戦闘状態にあるのかもしれない。

 政界の混乱、無差別殺人、、自殺者3万人、尖閣諸島、普天間基地、クレーマー社会・・・・・・・これは平穏ではなく、異常事態である。

 餓死することも、強制労働されることもなく、安定した社会に暮らしていても、人々は脳の中で戦闘状態にあるのか?

 今日大相撲春場所も中止になった。奈良時代からの歴史があり、神事でもある大相撲が携帯メールでの八百長情報ゲームによって、存続の危機に直面している。八百長力士たちは、勝負や横綱昇進よりも、安定したサラリーに固執した結果、今回の騒動を起こした。

 HEROESの悪役で超能力が欲しくて、次々と能力者の頭を切り裂く極悪非道なサイラーは、己の孤独に気づき、ファイナルで人助けをすることがこんなに良い気分なのかに気づき、新しい世界に入っていく

(不死身のチアガールのクレアは、自己存在に悩み、義父ベネットの正体を隠し続けろという願いを裏切り、テレビカメラの前で不死身を披露してしまうが、どうもその後は幸せになれない感じが漂う)

 私たちも、サイラーのようにもっともっとと欲望や、不安からの逃避を追求してきたが、それが自分を孤独にして、むしろ喜びから離れていくことに気づいていくことが必要なのかも知れない。

 そのためにも、勝ち負けや、損得よりも、とにかく昨日書いた諭吉の説くようにいのちが躍動する生き方を最優先に選択すべきなのだろう。

 今日は、何もないような休日だと思ってたけど、なんか良い感じ!

 

 

|

«  脳の王国 | トップページ | 「太平洋の奇跡」上映中に怒鳴るお客さんの気持ち »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/531400/50793275

この記事へのトラックバック一覧です: HEROESサイラーの学び:

«  脳の王国 | トップページ | 「太平洋の奇跡」上映中に怒鳴るお客さんの気持ち »