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2011年1月30日 (日)

主賓挨拶「結婚と合気道」

 職場のミエコさんの披露宴が無事に終了して帰宅、入浴して現在まどろみ状態....。

 主賓挨拶を仰せつかったが、最初は通り一遍の彼女と私の職場とか出会いについてエピソードを短めに話す。あとは、夫婦には感謝と笑いが大切ですと、小林正観、斎藤一人さんっぽい路線で行こうかと思っていたが、披露宴の冒頭初っ端から新郎からみなさん楽しんでくださいとの挨拶があったり、剣道二段の腕前との紹介があったので、後半は内田樹先生の合気道と結婚の話を使うことにした。内田先生はこのようなことをおっしゃっていると話しをする。    

スピーチを依頼されたので、「合気道家は入れ歯が合う」という話をする。
これは多田先生に本部での研修会のときに伺ったお話である。前にブログでも書いたことがある。
合気道家は義歯が「一発で合う」。
合わない人は何度作り直しても合わない。
それは別に口蓋の解剖学的形状の問題ではない。
武人というのは本質的に「ブリコルール」なので、「ありもので間に合わせる」ことを本務とする。
常在戦場のマインドとは、「ありもの」を使い回して、機に臨んで変に応じることである。
だから武人は「口に合う入れ歯はどこに行けば手にはいるか」よりも、「入れ歯に合うように口蓋を柔軟に機能させることはできないか」を先に考える。
この武人的マインドには高い汎用性があると私は考えている。
配偶者というのは「入れ歯」のようなものである。
それは「私」という自然に闖入してくる「異物」である。
本質的に「合わない」のである。
このときに「合う配偶者を求める」ことよりも、「配偶者に合わせる」ことにリソースを優先的に備給できるのが武人である。
すぐれた武人には愛妻家(というより恐妻家)が多いのは、その消息を伝えていると私は考えている。
さらに合気道修業に邁進されたい。
ピース。

 ※内田樹の研究室より 「武道的思考」(筑摩書房)にも掲載

 「入れ歯と配偶者は同じである」と話したら、会場に笑いと動揺が生じた。緊張しつつ締めの言葉を終え、自席に戻ると、多くの方々から「とても良い話だった」「これは新しい結婚スピーチ例になる」等々のお誉めの言葉を頂戴するが、これもひとえに内田先生、多田先生のおかげである。

 新郎は群馬に住み働いており、バスをチャーターして親類や同僚が東京湾のホテルまで来たとのこと。帰りのバスは飲めや歌えで楽しいだろうなあ。

お二人の幸せをお祈りいたします。

 昼の酒は効くし、夜もだらーとしてしまうのが難点だよなぁといいつつ、これから薄いレモンサワーをつくってHEROESの世界に突入するのです。(*^-^)

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