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2010年6月19日 (土)

「告白」

Img00211369589_2 告白という映画の評判かかなりいいので、錦糸町まで観にいく。オープニングの教壇に立つ松たか子の語り口からどんどんと引きこまれていってしまう。(少々ネタバレあります)

 先週観た「闇の子どもたち」のように、悲惨なテーマとリアルな描写でごり押してくることなく、情景が繊細で美しく表現されていて感心してしまった(運動靴ではねる泥水のしぶきをスローモーションはずみずしかったなぁ、)。

 子どもたちがかなり危ない存在として描かれていてサイコバスの中学生なぞほんとかよと思いつつも、ハラハラドキドキしてしまう。

 観終わった後の、爽快感とはいわないが、妙な充実感は何だろう。やはり狂った人殺し中学生に対する復讐が為しえた故なのか。もし、人道的に犯人を追いつめることなく、ただ裁判係争中とかになっていたら、かなりストレスフルになっただろう。

 この映画だけではなく、少年法による犯人擁護の矛盾が表面化してきている。青少年たちの犯罪が話題になっているが、実際は少年による凶悪犯罪は減少傾向にあるらしい。一説によると壮年、高齢者の逆ギレによる犯罪が多くなっているらしい。

 この映画に勧善懲悪作品のような見終わった後の爽快感がないのは、犯人も母親から見捨てられマザコンという心の傷を負っていることから、犯罪に走っていくことになり、それなりの理由?があったということ。....ということは心に傷もつ誰しもが加害者になる可能性があるということだし、松たか子だって被害者から加害者の側にも足を踏み入れた。

 こういう映画を観ると、当たり前にすごす日常生活のうれしさ、ありがたさがを再認識することができる。

 この映画からのメッセージは何か?とかストレートに考えるのは粋じゃないと思うが、この題材を一生懸命に演じてくれた役者さん、特に中学生たちのがんばりに敬意を表したい。

以上

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