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2010年3月 1日 (月)

作家の酒

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作家の酒という本を読む。作家といっても現代の流行作家ではなく、昭和..いや大正時代の作家が中心である。作家という職業が、現在のようなアーティスト化したものではなく、どこか非社会性、人格破壊といったアバンギャルドな雰囲気をもった時代であり、酒が妙にオシャレではなく、独特の主張をしているようだ。

 私は「おとなの週末」のような飲み食い雑誌が好きで、自分では買わないが、よく借りて読んだりしている。この本の中にも作家が通った店が紹介されているが、けっしてグルメ紹介ではないのだ。もう、作家が自分の人生や生活をひとつの題材のようにしていて、そのひとつの素材が飲み屋なのだ。そこは商売のための空間として自立した場所ではなく、作家の身体のひとつの器官となっているようだ。   

 作家たちの自堕落な生活?と、それを温かく見守る周囲の家族や友人、編集者...。 酒がこんなにも人生に影響力をもっているんだと感動してしまった。ローソンで酒をジュースを買う如く、軽く扱っている自分を恥じてしまった。

 酒の本当の力を大切にしよう...なんかうまくいえないけど そう思う 

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浅草居酒屋で一人静かに飲む高見順 1953

かっこいいし、殺気さえ感じてしまいます

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吉行淳之介が浅草千束のおかまバーで飲んでます 1956

本当にいい顔をしています

これならば宮城まりこさんが惚れるのもわかります

私も彼と一緒に飲んでみたいという渇望のような感情が湧き出でます

 

  田中小実昌さんは、お亡くなりになるまで毎晩ビールとワイン、そしてジンの炭酸割りを4,5杯飲んでいたとのこと。娘さんがお父様に対する愛情いっぱいの文章を書かれていた。

  酒も、音楽も、文学も、恋愛も生死をかけるぐらいギラギラしていた時代へのオマージュとして、私もジンを飲みながら考えている ギラギラっていいなあと....  (その前に愛する人のつくる餃子を食べながら、ビールと梅酒、焼酎をのんでいたのだが)

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