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2009年11月24日 (火)

『蟻の街のマリア』 北原怜子の一生

Skmbt_c35309082009250 劇団MUSAの『蟻の街のマリア』をアサヒビール本社のホールで観劇する。

 北原怜子さんは、クリスチャンとして、戦後に言問橋のたもとにあった「蟻の街」という貧しい人たちが住む場所で奉仕活動を行い、20代の若さで亡くなった方だ。

私は20年くらい前に北原さんの御本を読んだことがある。かつての日本テレビの「知ってるつもり」でも放映していた記憶がある。 

 その彼女の生涯(といっても蟻の街に関わるようになってから)のお芝居である。劇団員の方々は若い人が大半であったが、一生懸命に戦後混乱期の下町の貧しい人々を演じており、好感が持てた。また、子役の小学生、幼稚園?の子どもたちが本当に愛くるしく、上手な芝居を演じていた。

 信仰と奉仕の欺瞞性と、純粋な愛のあり方など、かなり崇高なテーマの脚本だった。芝居を観ながら感じたのは、現代社会は昔のようなストレートな信仰的な生き方がしづらいということだ。

 蟻の街は消えたが、派遣村が生まれた。でも、そこでは北原さんは何ができたのだろうか。ホームレスの集落では何ができるのだろう。蟻の街のように教会を建てることも、子どもたちとのクリスマス会や、運動会などはできないだろうし、まして廃品回収して得たお金を貧しい人たちに寄付するという行為も想像できない。

 それでもきっと、北原さんのような純粋な信仰心、情熱をもちながら、現代に生きていくことはできると信じたい。この小さな若い劇団が、このテーマに全力でぶつかったことの意義は大きいと思う。

 

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