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2009年7月17日 (金)

「任侠ヘルパー」の凄さ

 今日は来年度の採用面接で、大学新卒者中心に10名ほどと面接を行なう。みんないい子ばかりなので、合格者を絞るのは辛い作業だ。ただし、みんないい子たけど、金太郎飴のように同じ回答、リアクションが多く、寂しい感じがしたのも事実だ。

 面接のお仕事が終了後、合気道のお稽古に向かい、道場一番乗りだったので、稽古準備のためのマット敷き作業を一人で黙々と行なう。稽古時間には15人ほどが揃い、楽しくハードな時間を過ごした。10時に帰宅してからシャワーを浴び、缶ピールを開けながら、先週から始まった草薙君主演の「任侠ヘルパー」を観る。Ninkyohelper2

このドラマは先月から地下鉄構内にパンチパーマの草薙君のポスターが貼ってあったが、なんかマンガチックだなという印象だった。それでも、数ヶ月前までは高齢者施設の施設長だった私としては、とりあえずはどのように介護現場が描かれているかを含めチェックせねばという使命感?があり、初回は途中からだが観ることになった。

 前回は池内淳子ゲストだが、ストーリーのマンガ的展開に冷汗をかいた。そして、今回は津川雅彦だった。元シニア柔道家の津川をジジイ呼ばわりし、オムツ使用になった津川を海岸に連れて行き、見損なったぜジジイと言って投げ飛ばした!(しかもその直後、目覚めた津川は草薙を投げ飛ばす!!)。この非現実的世界!!しかもこんなことをしたら虐待て゜マスコミが取り上げる事件となる(フジテレビよ!!!!)。

 でもも、俺は(突然私から俺に変わるが)、このドラマからとてつもないインパクトを与えてもらった。

 介護を含めた福祉の世界では、美辞麗句をうたっているが、本当の人間的つながりがあるのだろうか? 利用者が本位という構図を介護保険以降、国は強調してきた。お年寄りの利用者さまをジジイなどという職員は処罰対象だし、その管理者も責任を問われる。でも、ドラマの草薙は、言葉使いの良し悪しを超えた世界で、お年寄りとの出会いで葛藤し、全身全霊でぶつかっている。

 優しい丁寧な言葉使い、権利擁護、第三者評価......介護の世界が、システマティックになればなるほど、人間の感情や土着性は排除されてきた。本当の意味の、人間が生きることの問題に触れるのは、危険だし、勇気のいることなのだろう。

 誤解を怖れずに言おう。高齢者の問題は、介護保険では根本解決にはならない。介護とか福祉という専門的領域ではなく、人間存在そのものの課題にどう向き合うかという定見がないまま、枝葉的なシステムに走っていることに底の浅さが生じているのではないか。

 こころがない職員たちは制度・システムの処理しかみえていない危険性がある。お年寄りたちと真剣に向き合い、勝負する気概は何処にいってしまったのか。そして、真剣勝負するリスク性を社会は容認しようとはせずに、排斥しようとする。

 真の任侠道が、弱きを助け、強気を挫き、身体をはって生きることだとすれば、あながち、この頭でっかちになっている世の中を、見直すいい材料なのだろう。頭(システム)だけで解決しようとするな!生き様(任侠)で立ち向かえと...

 まんがチックなドラマだけど、人間に真剣に向かい合っていくには、任侠道のような潔さが絶対に必要だと警笛を鳴らされたような気がした。

※ちょっと酔ってますが、草薙君に教えられました。君もいろいろあったけど、ホントに人間らしい人だね。

 

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