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2009年7月

2009年7月26日 (日)

{下世話の作法}ビートたけし

 

 昨夜は隅田川花火大会だった。私は隅田川のそばの料亭があるマンションの屋上から、見物した。いくつかの料亭ビルの屋上は和服女性が、お客さんたちを接待する光景がみられた。花火を愉しむ旦那衆と芸者たちの風景は、ビルが立ち並んだ下町界隈でも、江戸の香りが感じられて不思議な雰囲気だった。

 下町浅草といえば、連想する有名人はいろいろいるが、ビートたけしは現役の中では王者なのではないか。たけしは私が学生時代に「銀河鉄道999」のぬいぐるみに入ってバイトしていたときに、テレビ東京の番組でツービートととして共演?する機会があった。本番直前にぬいぐるみの私に色々とチョッカイを出してきたので、たけしの頭を叩いてやったら、たけしが驚いたことがあった。←それが自慢なのですヽ(´▽`)/

 さて、そんなたけしの今年発刊された「下世話の作法」をレモンハイを飲みながら読む。テレビに出ているたけしと違い、著作の中でのたけしはクールに自分自身や芸能界や社会を、批判的な視点から斬っていくが、そこは冷徹というよりも、彼の優しさが醸し出されている。

 私はお笑いが好きで、よく若手芸人がでるライブにでかけたり、テレビでもエンタやレッドカーベット、お笑いバトルなどをよく観る。そんな若手芸人は養成学校出身が多く、師匠について修行するという経験がない。たけしは、そこでは芸人の作法が身につかず、品のなさが立ち振る舞いに出てしまうと指摘する。

 最近、レストランやっている若いやつでおかしいのがいる。「修行なんかしたってしょうがない。僕は独創的な料理をつくる」とか言って「創作料理の店」を開いているんだ。創作なんだから自分だけでやる、師匠はいらない、修行するだけ無駄だ゜って言う。バカな事を言っているんじゃないよ。「創作」の意味を完全に間違えている。

 だいたい基礎ができていないやつに「独創性」なんてあるわけないじゃないか。おまけに「無国籍料理」だって、何だそれは。お前の料理なんか食いたかねぇ。ちゃんと修行してからやれっていうの。

 お笑いが、牛丼だとしたら、俺らのは浅草の大衆食堂で出す牛丼.....食堂だから注文して出てくるまでに時間がかかる。今のお笑いは吉野家の牛丼、「並一丁」とかいってすぐ出てくる。

芸の世界について言いたい放題言わせてもらったのは「芸事」は広い意味での「作法」に通じると思っているからなんだ。俺が何度も言っている作法とは、突き詰めると「相手を喜ばすこと」。

 数年前の小林正観の本に書いてあったけど、テレビでたけしは自分みたいな人間がなんでこんなに人気が出て、映画監督でも国際的な評価を受けているか不思議だが、思い当たるとすれば、どんな場所でも汚いトイレがあると掃除して綺麗にしてきたからかも知れないと語っていたそうだ。著作でも、カラオケに行って便器にゲロが吐かれていたら、キレイに掃除していると書いてあった。テレビで見せてきたたけしの毒舌は、照れなのだろう。生き方を「芸」にできれば品はよくなる。それは芸人だけではなく、誰にでも通じる生きる上での極意だと思うのだ。

 最近、テレビの露出度が高いU字工事だが、初めて観たのは3年前の浅草で、かなりインパクトがあり、ファンになった。でも、ここまでブレイクするとは思わなかったが、今日のテレビでゲストとして招かれ彼らが、ブレイク前にアルバイトをしていた工場の社長たちとの面会シーンがあり、まじめに働き信頼関係を築いたことを知り、サスガと感心した。彼らの評価はお笑いの先輩たちからも高いらしい。

 一発芸が闊歩する今の世の中で、作法ができた芸人が一際輝くことを期待しつつ、お笑いを愉しませていただこう。

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2009年7月20日 (月)

「ノウイング」

Braitonwimg450x6001239523439ucuth47 現在、Yahoo!映画では3.11点と低得点の「ノウイング」を観た。評判の多くは前半はドキドキのサスペンチックでも、後半はナンダコレハというトンデモ映画だと批判的だ。内容はイマイチでも映像きは凄いというプロ批評もあったが..。

 インターネットの普及で映画については観る前からプロアマ問わず、知ろうと思えば色々な情報が入ってくる。「ノウイング」は何回も予告編で観てよくありそうなパニック映画だとバカにしていたし、インターネットや新聞の批評も賛否両論だが、否定的傾向が強かった気がする。

 今回は、Yahooで配慮不足の書き込みにネタバレ表示もせずに、最初から「ラストは○○○に救われるなんてバカらしい」というようなコメントがあり、冒頭のユーザレビュー一覧で読んでしまった。かたや、プロ批評の中にはこの夏イチオシというような評価もあった。いずれにせよ、知らないうちに映画を観るにも、他者の評価により選別しようとしてしまっている自分が情けない(泣)。 ここはひとつ映画館に足を運ぼうと決意し、シネコンに向う(前おきが長い.....)。

 さて映画の方は、スクリーン一番前の席で、画面が巨大で真上!予告編「G.I.ジョー」の素早いアクションにはついていけず、ヤパ゛イとおもったが、「ノウイング」の場面では左右に首を振ることもあったが、大丈夫だった。

 評判どおり、前半はハラハラしながら、後半のトンデモシーンに驚きつつも作品自体は楽しめた。このラストはないだろうという意見も多いようだが、エッ!と思いつつも面白かった。そして今回気付いた。これが映画なのだと思った。

 シナリオがどうだこうだ、映像がどうのこうだ、俳優がなんだかんだ...どうでもいいのだ。映画を分析し、左脳主導で鑑賞するのは、恋愛相手に、この人はこうだああだと分析し、ここは良くないとか、ここはいいとか採点しながらデートするようなものだ。

 映画と共に過ごす時間は、スクリーンに展開するドラマを楽しむことが醍醐味であり、 映画を評価する採点者になってはいけない。愉しむために映画館に行くのだから、ある意味ではバカになった方がお徳である。ラストがおバカでも、他のシーンで楽しめたらその映画は悪い映画ではない。採点結果が良い映画と悪い映画をつけたところで、人生の時間を使って映画鑑賞したことは変わらないし、低得点の映画を観た時間は返ってはこない。

 「男はつらいよ」がシリーズ化され、ヒットしていた時代は、寅さん作品の出来不出来は関係なく、観客は愉しむ前提で鑑賞していた。寅さんを愛した私は、いつのまにか映画評論家気取りになってしまったのだろうか。

 最近、映画をブログに書くようになって、へんな批評癖がついてきている自分への自戒である。

 「ノウイング」というトンデモ映画?が面白かったことから、ハナシが長くなってしまった。

 

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2009年7月17日 (金)

「任侠ヘルパー」の凄さ

 今日は来年度の採用面接で、大学新卒者中心に10名ほどと面接を行なう。みんないい子ばかりなので、合格者を絞るのは辛い作業だ。ただし、みんないい子たけど、金太郎飴のように同じ回答、リアクションが多く、寂しい感じがしたのも事実だ。

 面接のお仕事が終了後、合気道のお稽古に向かい、道場一番乗りだったので、稽古準備のためのマット敷き作業を一人で黙々と行なう。稽古時間には15人ほどが揃い、楽しくハードな時間を過ごした。10時に帰宅してからシャワーを浴び、缶ピールを開けながら、先週から始まった草薙君主演の「任侠ヘルパー」を観る。Ninkyohelper2

このドラマは先月から地下鉄構内にパンチパーマの草薙君のポスターが貼ってあったが、なんかマンガチックだなという印象だった。それでも、数ヶ月前までは高齢者施設の施設長だった私としては、とりあえずはどのように介護現場が描かれているかを含めチェックせねばという使命感?があり、初回は途中からだが観ることになった。

 前回は池内淳子ゲストだが、ストーリーのマンガ的展開に冷汗をかいた。そして、今回は津川雅彦だった。元シニア柔道家の津川をジジイ呼ばわりし、オムツ使用になった津川を海岸に連れて行き、見損なったぜジジイと言って投げ飛ばした!(しかもその直後、目覚めた津川は草薙を投げ飛ばす!!)。この非現実的世界!!しかもこんなことをしたら虐待て゜マスコミが取り上げる事件となる(フジテレビよ!!!!)。

 でもも、俺は(突然私から俺に変わるが)、このドラマからとてつもないインパクトを与えてもらった。

 介護を含めた福祉の世界では、美辞麗句をうたっているが、本当の人間的つながりがあるのだろうか? 利用者が本位という構図を介護保険以降、国は強調してきた。お年寄りの利用者さまをジジイなどという職員は処罰対象だし、その管理者も責任を問われる。でも、ドラマの草薙は、言葉使いの良し悪しを超えた世界で、お年寄りとの出会いで葛藤し、全身全霊でぶつかっている。

 優しい丁寧な言葉使い、権利擁護、第三者評価......介護の世界が、システマティックになればなるほど、人間の感情や土着性は排除されてきた。本当の意味の、人間が生きることの問題に触れるのは、危険だし、勇気のいることなのだろう。

 誤解を怖れずに言おう。高齢者の問題は、介護保険では根本解決にはならない。介護とか福祉という専門的領域ではなく、人間存在そのものの課題にどう向き合うかという定見がないまま、枝葉的なシステムに走っていることに底の浅さが生じているのではないか。

 こころがない職員たちは制度・システムの処理しかみえていない危険性がある。お年寄りたちと真剣に向き合い、勝負する気概は何処にいってしまったのか。そして、真剣勝負するリスク性を社会は容認しようとはせずに、排斥しようとする。

 真の任侠道が、弱きを助け、強気を挫き、身体をはって生きることだとすれば、あながち、この頭でっかちになっている世の中を、見直すいい材料なのだろう。頭(システム)だけで解決しようとするな!生き様(任侠)で立ち向かえと...

 まんがチックなドラマだけど、人間に真剣に向かい合っていくには、任侠道のような潔さが絶対に必要だと警笛を鳴らされたような気がした。

※ちょっと酔ってますが、草薙君に教えられました。君もいろいろあったけど、ホントに人間らしい人だね。

 

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2009年7月 5日 (日)

とにかく凄い!トランスフォーマー・リベンジ

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ここんとこ、評価の高かった「スタートレック」「ターミネーター4」を観てきただけに、「トランスフォーマー」は2年前に観たときは、子供だましだなとガッカリした憶えがあったので躊躇した。しかし、あえて「愛を読む人」ではなく、このおバカ映画にとことん付き合ったろと今日鑑賞した。

 今回はキャラがいっぱい出てきて、ロボット同士の戦いが、似たような形だったりスピードあってわかりづらいという評判だったので、最後尾席に座わることにしてバトルシーンもそれなりに堪能できた。

 この映画は、ストーリーも無茶があるし、ギャグシーンや、お色気シーンも相変わらずハリウッド映画だなという見方ができるが、私にはそれらを許せちゃうぐらい面白かった。なんせバトルシーンの火薬量、破壊量の凄まじさや、本当にロボットが市街地や砂漠にいるように思えるほどCGの出来がすばらしくて、その戦闘シーンのボリュームを考えると、必要ないなぁというオマケシーンも息継ぎには丁度いいのだ。

 あまりにもマンカ゜的であるのだが、この作品の中の友情や、自己犠牲、連帯といったものまで、ヨカッタよぉと感激しちゃうのだ。それは、何度もいうけど、戦闘シーンの凄さが作品の大柱となり、ちょっとクサイようなシーンも許容できてしまうのだ。

 私的には先月観たSF2作(これらもよかったのだが)よりも、この作品が一番ワクワクした。とにかく前向きでいけ、元気出していけという素晴らしいサービス満点のおバカ映画なのだ。それを喜んでいる私もおバカおじさんなのだ。

 ※帰宅して、「田舎に泊まろうスペシャル」を観ていたが、スザンヌがお世話になった青森の五所川原の酒飲みおじちゃんもいいキャラクターを出していた。きっと辛い人生経験もされただろうが、それを透き抜けたおバカ(おじちゃんゴメン)キャラに人間らしい味わいがあった。まだ観ていないけど「ルーキーズ」のヒットといい、時代はおバカで前向きな人物や作品を求めているのかも知れない。

 

 

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