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2009年6月26日 (金)

うつ病と職場

 職場の女性が今日病院でうつ病と診断され、病欠をとることになった。10年くらい前にうつ病と診断され、安定剤を飲んでいたらしいが、病欠となるのは今回が初めてとのこと。

 私の職場でもうつ病で休む人が多いし、日常会話の中でも「うつになりそう」とか「病欠とりたい」という言葉が頻繁に飛び交うようになった。

 戦争中では、過酷な状況に陥りながらも精神疾患者は少なかったと聞いた記憶がある。現代社会でのストレスは、生命の危機にさらされる戦中の比ではないはずだが、仕事の質とか量や、人間関係でやられている。

 私自身もストレスのため自律神経失調症と診断されたこともあるし、ストレス性胃炎もやったので、あまり偉そうにいう資格はないと自覚しているが、最近の風潮に疑問は感じる。

 多分、私が明日心療内科に行って、医師に対して近頃食欲がなく、眠れず、日常的に吐き気がするなどと訴えれば、医師はうつ病或いは自律神経失調症として一ヶ月の休養を要すと診断書に書いてくれるだろう。そうすれば、職場の上司や同僚に遠慮しながらも、権利行使として職場を一ヶ月休むことができる。

 いいか悪いかは別としても、かつてはうつ病と診断され、病欠になることに対しては、ある種の決意が必要だった。誰だって多かれ少なかれストレスはあるし、人間関係の悩みだってある。それを抱えながらも、家族のため、会社のために働くのが普通だった時代がある。しかし、現在は、自分の悩みや不安を、仕方ないものとしてあるがままにはせず、医者に疾病として診断され、病名をつけてもらうことによる解決を目指すようになった。

 それで解決はされましたか?......私の知る限りでは、精神的疾病のために病欠をとった人たちは、完全復帰ができないまま、職場を漂流し続けているように思える。

 勿論、きちんとした専門的な治療が必要な人もいらっしゃるだろうし、一概にその風潮を否定するわけではないが、精神的ストレスを疾病と捉え、簡単に職場を休めるようになったら残された現場の職員たちの負担は増大し、会社の負担も増加し続ける。

 誤解を怖れずにいうならば、私が危惧するのは本人への治療が不完全なまま、病院がストレスを訴える患者に対して、長期休養が必要と診断をし、病欠を推奨するような社会になっていくことの不安である。

 それは病気なのか? 不安で眠れないことや、誰かに嫌われているんじゃないかと思うことや、仕事の成否に胃が痛む日々を過ごすことは、うつ病なのだろうか?それが社会人として当たり前だった時代があった(善悪は別としても)。しかし、そういう状態になったとき、自分は病気だ、病院にいかなければという発想につながる現代社会がとても怖い。

 この問題は、医療側面だけではなく、社会的な呪縛現象としてとらえたほうがいいと思う。また、改めて考えてみたい。

 

 

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