« 書籍消滅-狭い部屋にて1時間の大捜索-意外な結果 | トップページ | 「成功法則は科学的に証明できるのか」 ・・ 工学博士・奥健夫 »

2009年3月22日 (日)

日本の弓術・・・一射絶命

 昨日は神奈川県武道館で合気道の合同講習会があった。今回は基礎についての講習であった。実技では私の力む癖が露出してしまい、膝や肘、足の甲が擦り剥けてしまった。実際に身体を動かすと、力を入れないことの強さを実感する。頭ではわかっていたつもりであったが「力まない」「柔らかさ」「気の向け方」の大切さについて再認識した。

 ここんとこ、弓道関係の本を立ち続けに読む。弓道のことはよくわからなかったが、ドイツ人オイゲン・ヘリゲルが書いた古典「日本の弓術(岩波文庫)」、アメリカ人ケネス・クシュナーの「一射絶命(ベースボールマガジン社)」を興味深く読んだ。

 弓は禅に通じ、的に当てることを考えるのではなく、ただ弓を引き矢が離れるのを待って射あてる....。ドイツ人哲学者ヘリゲルが来日し、五年間の弓道修行の体験とそこから学んだ考察は、日本人よりも禅に通じたものである。圧倒された。

 「一射絶命」は、「一瞬一瞬がすべてそうであるように一本一本の最後の矢が、全てを決する一射」 ということだ。

 座禅をする、弓で矢を射るときだけの禅では十分ではない。日常生活の中の様々な活動に従事しているときに同じ禅の心を保つことこそ最も重要なことなのだ。なぜなら、一切が、一つの同じ全体の一部なのだから。

 「日本が世界平和に貢献できるのは、政治力でもなければ経済力でもなく、まして軍事力でもない。幾多の古人がその心血を注いで確立し継承してきた「人間形成のための道の修行」という文化遺産こそがそれである」(超禅寺 師家 細川道彦)

 私は以前から、古武術等の身体動作に興味をもってきたが、単なる身体の使い方だけを学んでも、それが何になるのかという疑問が湧いてきたのも事実。先人たちが築きあげた道の、おいしいところだけを摂ろうとしている浅ましさも憶える。今やっと私は、その道の凄さ、力を改めて見つめなおしている。

  

|

« 書籍消滅-狭い部屋にて1時間の大捜索-意外な結果 | トップページ | 「成功法則は科学的に証明できるのか」 ・・ 工学博士・奥健夫 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

武道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/531400/44430273

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の弓術・・・一射絶命:

« 書籍消滅-狭い部屋にて1時間の大捜索-意外な結果 | トップページ | 「成功法則は科学的に証明できるのか」 ・・ 工学博士・奥健夫 »