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2009年1月28日 (水)

94歳舞踏家 石井みどりさん「よく生きることはよく動くこと」

 昨年、94歳でなくなった舞踏家石井みどりさんの本を読む。92歳まで舞台に立たれていらっしゃったらしい。

 今日は仕事関係の飲み会があり、9人ほどで3時間飲み続けたが、どうもみんな身体が硬めの人が多く、会話が良いシャッフルをしなかった。自分のことは棚に上げるが、どうも最近は、会話がエキサイティングにスィングする飲み会が少なくなってきているようだ。そこで、帰宅しココアとコーヒーを飲みながら、身体硬直の対岸にいらっしゃる舞踏家石井みどりさんの本を読むことにした。

「よく生きることはよく動くこと」

 踊り続け、後進を育て75年の石井さんの人生から生まれてきた体験と、味わい深い言腰から言葉に溢れていた。身体の使い方では、「腰から下をしっかり鍛えること。足でしっかり床を押さえて立つ。腰から上は逆に力を入れない」「床に愛着をもちなさい。床にめりこむくらい、しっかりと押しなさい」のほか、丹田を締める、息を吐くことが大事、どんな仕事も理にかなった動きがあるなど、現代舞踊のコツが武道と共通した部分が殆どなので驚いた。

 また数々のエピソードの中でも印象深かったのは、女学校時代にクラス一番の友達が自殺した。彼女は恋愛ではなく、思想的、哲学的な問題で悩んでいたらしい。すると当時の先生はこんな話をした。「人間は小さな徹底をしないことです」........

徹底というのは貫くこと。まだ人生経験が浅いうちに本の知識を鵜呑みにして、頭だけの徹底で自己中心的に死んではしかたがない。先生はさらに「あまり哲学の本など読まずに、学校の勉強をちゃんとやりなさい」とおっしゃった。

 石井さんは頭から仕入れた知識に頼ることなく、人間にもともと与えられた想像力を大切にしていきたいと思うようになったらしい。

 私は活字中毒であり、多くの本を読む。でも、頭にいくら知識を入れても、自分自身が簡単には変わらないことは身に沁みてわかっている。例えば、リラックスの大切さや、意識の集中についての本はかなり読んできたが、合気道のお稽古の中ではリラックス、集中の大切さとコツが実感として心身に響いてくる。舞踊の本を100冊読むよりも、まず3冊読んで97冊分踊ってみるということなんですね、石井先生!

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